久留米駅から近い水天宮

福岡名物の博多ラーメンの発祥の地とされている久留米市ですが、その中心部である久留米駅からほど近いところにあるのが「水天宮」です。

「水天宮」は安産の神として広く知られている神社であり、古事記に登場する天之御中主神(あめのみなかぬし)が祀られています。

また敷地内には安徳天皇、高倉平中宮(建礼門院徳子)、二位の尼(平清盛の正室・時子)の三者の墓があり、長く土地を守る場所として福岡に存在してきました。

現在の神社が建築されたのは1650年(慶安3年)とされており、久留米藩の2代目当主の有馬忠頼が作ったと言われます。

土地に長くあった由緒ある神社ということで敷地内には数多くの逸話や石碑、歴史的逸話も残っており知れば知るほどその奥深さに驚く場所となっています。

春の春大祭と8月の花火大会

水天宮を舞台にした行事としては春に行われる「水天宮春大祭」と、8月に開催される「筑後川花火大会」が2大行事となっています。

特に春大祭は水神信仰の行事として最大のものとなるので、安産や水難避け、子供の守護のお願いのために例年たくさんの人が訪れます。

開催時期は毎年5月3~7日までのGW期間中で、期間中には境内に多くの屋台が出るとともに表千家の「野点」としてお抹茶のふるまいがあったり、「献花祭」として水天宮神職と禅寺梅林寺の僧侶という神仏習合でのお参りが行われます。

全国的にもこの神仏が一緒に一つの神をまつるというのは珍しいことです。

お祭り後半になると「春大祭朝御饌祭、夕御饌祭」として世界平和を祈るための祈祷を捧げるとともに、地元小学生たちが「浦安の舞」として踊りを捧げる行事がとりおこなわれます。

他にもいくつか行事がありますが、ほかの全国の有名なお祭りのようにイベント性が強いものではなくあくまでも神事として厳かに伝統的な内容にそって行われるということが特徴になっています。

逆に言うとこうした伝統的行事は全国でも数少なくなっているので、あらためて日本の伝統と神社の姿を見ることができるという貴重な行事と言えます。

花火大会もおすすめです

春先の春大祭も非常に大きなものですが、夏場の筑後川花火大会も水天宮を語る上では欠かせません。

水天宮はその名前にふさわしく筑後川の水辺におかれており、夏には花火を上げることにより神様への奉納を行っています。

筑後川花火大会は水天宮を作ったとされる久留米藩当主の有馬忠頼が始めたこととされており、社殿の楽性記念のために花火を奉納したことが起源です。

期日は例年の8月5日で、水天宮のちょうど対岸にあたる河川敷を中心に行うことになっています。