和の文化の里・八女のひなまつり

福岡県八女市といえば福岡県の南部に位置している、熊本県との境にある場所です。

八女といえばなんといっても最も有名なのは日本一の玉露生産量を誇る「八女茶」ですが、実は非常に長い歴史を持つ日本でも有数の土地でもあります。

八女市東部には八女丘陵という東西10kmにも及ぶ巨大な丘があり、そこには150基以上もの古墳が未発見分も合わせて眠っていると言われます。

この古墳群は全国的にも他に例がないとされ、中には非常に貴重な歴史資料にもなりうる古墳も多く含まれています。

またこの八女古墳群には石人や石馬といった多くの造形物が発見されたということもあり、別名「人形原」として呼ばれています。

それとは直接的に関係はないのですが、八女市では過去長い歴史の中で独特の作りをした雛人形作りがされてきており、「箱びな」という箱の中におさまったお雛様が数多く保存されています。

八女ではお茶だけでなく和紙や提灯といったものも特産品であったことから、その流れが自然と日本の伝統芸能である雛人形づくりになっていったのかもしれません。

箱びなの数々と八女ぼんぼんまつり

雛人形は今や全国どこでも同じようにひな壇に入れられるものとなっていますが、ここ八女においてはお内裏様とお雛様がそれぞれ木箱に詰められて展示されるという方法がとられてきました。

そんな雛人形づくりの歴史を称える意味で始められたのが平成9年度より行われている「雛の里・八女ぼんぼんまつり」です。

八女で雛人形が作られるようになったのは江戸時代からで、昭和30年代までずっと伝統的に手作りをされていたと言われます。

そこで当時に制作をされた雛人形の残りを展示することで過去からの雛人形の歴史を振り返るようにしたというのがこのおまつりの趣旨です。

八女ぼんぼんまつりの特徴は古い雛人形の展示場所が1箇所のみではなく、町家や民家など商店街のあちこち100ヶ所以上にもわけて展示をするという方法がとられることです。

観光客向けに見やすい施設はいくつか案内はされますが、より詳しく雛人形を見たいという人ならより積極的に街中を歩いてみるのがいいでしょう。

パレードやイベントもたくさん開催

雛の里・八女ぼんぼんまつりでは雛人形の展示だけでなく、他にもたくさんのイベントが期間中に行われます。

中でも豪華なのが「十二単衣と束帯姿の結婚式」という実際のお雛様とお内裏様の衣装を着た人の練り歩きです。

他にも「おひなさまパレード」や「おひなさま供養祭」といったものも街中で開かれるのでぜひたくさんの場所を回って見に行きたいところです。

期間中には街中に休憩所や特産品を飲食できる場所も設置されるので、それらを利用をするとより八女の特産品を堪能することができます。